RPMパッケージのインストールを行うには、rpmコマンドに「-i」オプションを指定し、引数としてインストールしたいRPMパッケージファイルを指定します。例えば、パッケージ★をインストールするには、下記のように実行します。
# rpm -ihv ★
パッケージのインストールでは、オプションとして「-ihv」と指定することが多いですが、-hオプションは★をするもので、-vオプションは★をするものです。
# rpm -qa | sort | less
インストールしたRPMパッケージをアンインストールするには、rpmコマンドに「-e」オプションを指定し、引数としてパッケージ名を指定します。例えば、パッケージ★をアンインストールしたい場合は、下記のように実行します。
# rpm -e ★
他のパッケージがアンインストールしようとするパッケージに依存している場合、アンインストールをしようとしてもエラーとなります。依存関係を無視して、強制的にアンインストールしたい場合はオプション「--nodeps」を指定します(推奨されない)。
# rpm -e --nodeps ★
インストールされているパッケージに関して、新しいバージョンにアップグレードしたい場合は、rpmコマンドに「-U」オプションまたは「-F」オプションを指定し、引数として新しいバージョンのRPMパッケージファイル名を指定します。
# rpm -Uhv ★
-Uオプションでは、指定されたパッケージについて、システムに古いバージョンが入っている場合のみアップグレードを行い、もし古いバージョンがアンインストールされていない場合には何も実行されません。
# rpm -Fhv ★
-Fオプションでは、指定されたパッケージの古いバージョンがシステムに入っていようがいまいが、システムに導入します。古いバージョンがインストールされている場合にはアップグレードが行われ、古いバージョンがインストールされていない場合には新たにパッケージがインストールされます。
システムにインストールされているRPMパッケージの一覧を表示したい場合は、rpmコマンドに「-qa」オプションをつけて実行します。
# rpm -qa
大抵のシステムでは多くのパッケージがインストールされていることが多いため、結果をアルファベット順にソートした(sortコマンド)上で、上下にスクロールできるよう(lessコマンド)に表示した方が見やすくなります。lessコマンドは「q」キーによって終了できます。
# rpm -qa | sort | less
システムにインストールされているRPMパッケージの情報を表示したい場合は、rpmコマンドに「-qi」オプションをつけて実行します。
# rpm -qi ★
パッケージによってシステムに配置されたファイルの一覧を確認するには、rpmコマンドに「-ql」オプションをつけて実行します。下記の例では、パッケージcoreutilesで配置されたファイル( /bin/ls や /bin/cp など)の一覧を表示させています。
# rpm -ql coreutiles
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ファイルがどのパッケージによって配置されたものかを調べる |
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あるファイルがどのパッケージによって配置されたものなのかを調べるには、rpmコマンドに「-qf」オプションをつけて実行します。下記の例では、ファイル /bin/ping がどのパッケージによった配置されているのかを確認しています。対象のファイルは絶対パスで指定しなければなりません。
# rpm -qf /bin/ping iputils-20020927-18.EL4.2
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