-No.091----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2003/05/05-  今日でゴールデンウィークも終わりですね。リリース2への移行時期にあたる ので、レベル1を受験する方は十分注意してください。 # 当メールマガジンはLPI認定試験研究会が独自に発行しているものであり、LPI # 並びに LPI-Japan 事務局とは関連ありません。 このメールマガジンの内容に # 関するお問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇レベル1試験リリース2改訂状況  ◆レベル1のツボ Vol.11   ◇NTP  ◆LPIC模擬問題集 Vol.91 ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇レベル1試験リリース2改訂状況  レベル1試験が5月1日よりリリース2に改訂…なのですが、私(中島)が独自に調 査したところ、VUEでは予定どおり5月1日より新試験で受験できているようですが、 プロメトリックでは来週以降に改訂される模様です。受験申込のタイミングによ っても変動する可能性がありますので、受験者の方は受験前に確認されることを おすすめします。  新試験の内容については、次回より分析していきたいと思います。 ──◆レベル1のツボ Vol.11 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  レベル1試験の要点や、間違いやすいポイントを紹介していきます。  ◇NTP  NTP(Network Time Protocol)を利用することで、システムクロックを正確に 調整することができます。  ntpdateコマンドを使ってNTPサーバに問い合わせると、正確な時刻を取得でき ます。  # ntpdate timeserver.lpic.jp  自分でNTPサーバを立てることもできます。NTPサーバは階層構造になっており、 上位のNTPサーバを参照して同期を取ります。NTPデーモンはntpd、ntpdの設定は /etc/ntp.confに記述します。上位NTPサーバとの誤差調整内容は/etc/ntp.drift に記録されます。 # cat /etc/ntp.conf(ntp.confファイルの例) server timeserver.lpic.jp .... NTPサーバの指定 driftfile /etc/ntp.drift .... driftファイルの指定 logfile /var/log/ntpd .... ログファイルの指定  ntpqコマンドで動作を確認できます。 # ntpq -p remote refid st t when poll reach delay offset jitter ==================================================================== ab.cde.jp fg.hij.jp 8 u 11 64 1 94.56 5.192 6421.55 ──◆LPIC模擬問題集 Vol.91 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問243.搭載メモリ量が64MBであるマシンがある。このマシンにLinuxをインスト    ールするとき、確保すべきスワップ領域用パーティションのサイズとして    適切なものを2つ選択せよ。 □ 1. 6MB □ 2. 30MB □ 3. 60MB □ 4. 120MB □ 5. 200MB 問244.NFSサーバの設定を行っている。/var/pubディレクトリを、192.168.3.25    のクライアントに対して公開したい場合、/etc/exportsにはどのように記    述すればよいか。 ○ 1. /var/pub 192.168.3.25(rw) ○ 2. 192.168.3.25 /var/pub rw ○ 3. /var/pub host:192.168.3.25(rw) ○ 4. 192.168.3.25(rw) /var/pub ○ 5. /var/pub:192.168.3.25:rw ---LEVEL 2--- 問245.複数サーバのシスログの管理を1台のサーバで行いたい。シスログを受け    取るサーバがslogsvであるとき、シスログの送信元サーバの    /etc/syslog.confに記述する内容として適切なものはどれか? ○ 1. *.auth @slogsv ○ 2. *.auth slogsv ○ 3. *.auth fw:slogsv ○ 4. *.auth > slogsv ○ 5. *.auth |slogsv ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問243.の解答:3,4(101試験) スワップ領域のサイズは、搭載メモリ量と同等か2倍程度を目安とします。 問244.の解答:1(102試験) /etc/exportsファイルの書式は次のとおりです。  公開するディレクトリ  許可するホスト(オプション) エクスポートするディレクトリ1つにつき、1行に記述します。公開する際は、 セキュリティには十分注意する必要があります。 問245.の解答:1(201試験) 「@ホスト名」で、指定したホストにシスログを送ることができます。受け取る 側のsyslogdは、-rオプション付きで起動しておく必要があります。 【出題:中島】