-No.064----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/10/13- 　毎月のLPIC受験者数は、現在450名くらいだそうです。昨年末時点での合格者 数が累計300名あまりだったことを思うと、急激に伸びているのですね。 # 当メールマガジンは発行者（中島）が個人的に発行しているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容に関するお問い # 合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ──────────────────────────────────── 　◆LPIC関連ニュース 　　◇リーディング・エッジ社よりLPIC模擬問題発売 　◆おしらせ 　　◇『コンパクトリファレンス LPI認定試験レベル1』を限定100部頒布 　◆レベル2要点整理 Vol.25 　　◇DNSゾーンファイルの作成と運用 　◆LPIC模擬問題集 Vol.64 ──◆LPIC関連ニュース───────────────────────── 　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　◇リーディング・エッジ社よりLPIC模擬問題発売 　株式会社リーディング・エッジ社より、11月1日、レベル1（101、102）完全準 拠の対策問題が発売されます。一般書店では販売せず、直接販売のみになるとの こと。183問掲載で5000円（税別）ですが、予約特典として10%割引になります。 問題だけでなく、要点の解説も載っています。なお、改訂試験（リリース２）に 対応済みです。 　詳しくは、下記までお問い合わせください。 株式会社リーディング・エッジ社 　TEL. 03-5474-4118 　e-mail : info@LeadingE.co.jp 　http://www.LeadingE.co.jp/ ──◆おしらせ───────────────────────────── 　　￣￣￣￣￣ 　　◇『コンパクトリファレンス LPI認定試験レベル1』を限定100部頒布 　「手軽に持ち歩けて、ちょっとした時間で試験勉強ができる」LPIC試験の対策 書として、『コンパクトリファレンス LPI認定試験レベル1』という"同人誌"を 作ってしまいました(笑)。以前、作りかけていたコマンドリファレンスに加え、 改訂試験に合わせて要点を整理。これを持ち歩いていれば、試験対策としての暗 記事項は十分ではないかと思います（教科書ではないので、詳しい解説は省いて います）。 　B6サイズ、50ページで、直接販売のみ。送料込みで800円です。小部数しか刷っ ていませんので、先着100部程度になります。 　お申し込み、お問い合わせは、私（中島）までお願いします。 　簡単な紹介を下記ページで行っていますので、興味があればご覧下さい。 　http://www.lpic.jp/books/cr1.html ──◆レベル2要点整理 Vol.25────────────────────── 　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。 ■Topic 2.207.2 ■　DNSゾーンファイルの作成と運用 　【重要度３】★★★☆☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】 　□ゾーンファイルの作成（/var/named/*） 　・レコード 　　SOA: ゾーンの基本情報 　　　ホスト名と管理者メールアドレス 　　　Serial:シリアル番号…ゾーンファイル更新ごとに変更 　　　Refresh:スレーブサーバからの更新チェック間隔…秒数 　　 Retry:更新チェックの再試行間隔…秒数 　　 Expire:ゾーン情報破棄間隔…秒数 　　 Minimum:キャッシュ時間…秒数 　　NS : DNSサーバを指定 　　MX : メールサーバを指定 　　A : ホスト名→IPアドレス 　　CNAME : 別名を指定 　　PTR : IPアドレス→ホスト名 　・ホスト名はFQDNで記す（末尾に「.」） 　・@ : 自分自身を示すゾーン名 　・IN : インターネットプロトコル 　Ex.1:マスターネームサーバの/etc/named.conf（一部）の設定例 　zone lpic.jp { 　 type master; 　 file "lpic.jp.db"; 　}; 　Ex.2:スレーブネームサーバの/etc/named.conf（一部）の設定例 　zone lpic.jp { 　 type slave; 　 masters { 2xx.1xx.1xx.2x }; 　}; 　Ex.3:正引きゾーンファイル例 　@ IN SOA sv.lpic.jp. root.lpic.jp. ( 　 2002101301 ; Serial 　 10800 ; Refresh（3時間） 　 1200 ; Retry（20分） 　 2592000 ; Expire（30日） 　 86400 ); minimum（1日） 　 @ IN NS sv.lpic.jp. 　 @ IN MX 10 mx.lpic.jp. 　 sv IN A 2xx.1xx.1xx.51 　 mail IN A 2xx.1xx.1xx.52 　 ns IN CNAME sv 　 www IN CNAME sv 　Ex.4:逆引きゾーンファイル例（/var/named/0.1xx.1xx.2xx.in-addr-arpa.zone） 　@ IN SOA sv.lpic.jp. root.lpic.jp. ( 　 2002101301 ; Serial 　 10800 ; Refresh（3時間） 　 600 ; Retry（10分） 　 2592000 ; Expire（30日） 　 86400 ); minimum（1日） 　 @ IN NS sv.lpic.jp. 　 51 IN PTR sv.lpic.jp. 　 52 IN PTR mx.lpic.jp. 　□ゾーンの中継 　/etc/named.conf「allow-transfer」でゾーン転送を受け付けるかどうか指定 ※BIND設定のポイントだけを紹介していますので、必ず書籍やWebでひととおり 　学習してください。 参考（おすすめ）文献： 『BIND入門』榊正憲著／ASCII刊 『DNS&BIND 第4版』Paul Albits著／オライリージャパン刊 『最新DNS&BINDハンドブック』イクスブレイン著／秀和システム刊 ──◆LPIC模擬問題集 Vol.64 ────────────────────── 　　￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣￣ 　このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問165.seazonをグループ名、sugar、pepperをその所属ユーザーとするとき、 　　　/etc/groupのエントリとして正しいものはどれか？ ○ 1. seazon:x:501:sugar,pepper ○ 2. seazon:x:501:501:sugar,pepper ○ 3. seazon: sugar,pepper ○ 4. sugar,pepper:x:seazon ○ 5. sugar,pepper:501:x:seazon 問166.システムに合わせたMakefileを生成するためのコマンドはどれか？ ○ 1. tar ○ 2. make ○ 3. makefile ○ 4. configure ○ 5. make install ---LEVEL 2--- 問167.以下は、ゾーンファイルの一部である。 　 IN MX 10 m1.example.com 　 IN MX 20 m2.example.com 　　　この説明として適切なものはどれか？ ○ 1. メールはm1.example.comに優先的に配信される ○ 2. メールはm2.example.comに優先的に配信される ○ 3. MXレコードは複数行記述できない ○ 4. m1.example.comがプライマリDNSサーバである ◇◆◇　解答と解説　◇◆◇ 問165.の解答：1（101試験） /etc/groupの構造は次のとおりです。 グループ名:パスワード:GID:所属ユーザー シャドウパスワードを利用している場合は、パスワード欄に「x」が入り、パス ワードは/etc/gshadowに格納されます。 問166.の解答：4（102試験） $ ./configure でconfigureスクリプトが実行され、その環境に合わせたMakefileが生成されま す。必要なライブラリがない場合などはエラーを出力して停止しますので、その 出力を見て対応します。 問167.の解答：1（202試験） MXレコードが複数ある場合、数値が小さい方に対して優先的に配信されます。 【出題：中島】