-No.063----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/10/07-  12日のセミナーは応募者多数のため抽選となりました。本日、結果をメールで 連絡させてもらってます。落選した方、セミナーはまた実施する予定ですので、 どうぞよろしくお願いします。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に発行しているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容に関するお問い # 合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆レベル2要点整理 Vol.24   ◇基本的なBIND 8の設定  ◆LPIC模擬問題集 Vol.63 ──◆レベル2要点整理 Vol.24──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。 ■Topic 2.207.1 ■ 基本的なBIND 8の設定  【重要度2】★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □キャッシュサーバとしての設定  ・/etc/resolv.confに「nameserver 127.0.0.1」を追加  ・/etc/named.confの設定例(デフォルト)  -------------  options {   directory "/var/named";  };  zone "." {   type hint;   file "named.ca";  };  zone "0.0.127.in-addr.arpa" {   type master;   file "named.local";  };  -------------  □named.boot→named.confへのコンバート   named-bootconfコマンドで行う。  □killまたはndcによるリロード  Ex. # kill -SIGHUP  □ログファイル管理  ・/etc/named.conf内で「logging」命令を使って指定する  □ゾーンファイルの設定(次回解説) 【重要コマンド/用語/ファイル/ユーティリティ】  □/etc/named.conf  ・optionsとzoneのセクションに分かれる  allow-transfer : ゾーン転送の受け付け可否  directory : 設定ファイルのディレクトリを指定  forward : 別のネームサーバに問い合せをすべて転送  forwarders : 転送先ネームサーバ  notify : ゾーン情報変更時のサーバ通知  □/usr/sbin/ndc   BINDに指示を与えるインターフェース。コマンドラインモードとプロンプト   モードがある。  主なコマンド:  /debug : namedのデバッグ出力を開始もしくは終了  /exit : ndcを終了  /quiet : namedのプロンプトとメッセージの出力を開始もしくは終了  /trace : システム追跡情報の出力を開始もしくは停止  □/usr/sbin/named-bootconf(namedbootconf)   設定ファイルnamedを、BIND4の形式からBIND8の形式に変換する。  Ex. # namedbootconf < named.boot > named.conf ──◆LPIC模擬問題集 Vol. 63──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問162.$ kill 750    の場合と同じシグナルがプロセスに送られるのはどれか? □ 1. kill -HUP 750 □ 2. kill -9 750 □ 3. kill -SIGTERM 750 □ 4. kill -15 750 □ 5. kill -TERM 750 問163.IRQについての説明として、適切なものはどれか? □ 1. 0番〜15番までのIRQ番号がある □ 2. /proc/irqで割り当てを調べることができる □ 3. デバイスへのIRQの割り当てが重複するとトラブルが発生することがある □ 4. PCIバスでは、複数デバイスで1つのIRQを共有することができる □ 5. IRQを手動で割り当てるには、/etc/pcidevicesファイルを編集する ---LEVEL 2--- 問164.named.confファイルでコメントとして有効な記号はどれか? □ 1. // □ 2. ; □ 3. # □ 4. /* ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問162.の解答:3,4,5(101試験) killコマンドでシグナルの指定を省略した場合は、TERMシグナル(15)がデフォ ルトで送られます。3,4,5いずれの形式で指定しても同様です。 問163.の解答:1,3,4(102試験) IRQについての情報は/proc/interruptsにあります。/proc/irqというファイルは 存在しません。 IRQを手動で割り当てるには、BIOSセットアップで設定を行います。 問164.の解答:1,3,4(202試験) ゾーンファイルではコメントとして「;」が使えますが、named.confでは設定行 の末尾を表しますので、コメントではありません。 【出題:中島】