-No.053----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/07/14-  先週号は諸般の事情で発行できず申し訳ないです。  14日のセミナーに多数お申込いただきましてありがとうございました。抽選に もれた方、どうもすみませんでした。今後も定期的に開催していく予定ですので よろしくお願いします。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に発行しているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容に関するお問い # 合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆レベル2要点整理 Vol.16   ◇カーネルにパッチをあてる  ◆LPIC模擬問題集 Vol.53 ────PR──────────────────────────────       ☆★☆ LPIC Linux強化合宿のお知らせ ☆★☆ LPI認定試験(LPIC)メーリングリストでは、Linuxのスキルアップを名目にオフ を開催いたします。LPIC-ML参加者にとどまらず、誰でも参加できます。  ・LPI認定試験の学習をしたい人  ・Linuxのスキルアップをしたい人(初心者歓迎)  ・Linux関係の知人を増やしたい人 Linuxに興味のある人なら、どなたでも歓迎です。 みなさまのご参加をお待ちしています。まずは中島までお問い合わせ下さい。 ■開催概要■ 主催:LPICメーリングリスト(lpic@Begi.net) 幹事:中島能和 lpic@mbi.nifty.com 日時:8月31日(土)〜9月1日(日) 会場:プティト オーベルジュ ステンドグラス(長野県茅野市) http://stained-g.net/ 集合:現地 費用:実費    8,000円(宿泊費1泊2食、税別)+現地までの交通費 定員:10名くらい 最終締切:7月28日(日) 問い合せ:中島(lpic@mbi.nifty.com)までメールでお願いします。 ──◆レベル2要点整理 Vol.16──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。 ■Topic 2.201.3 ■ カーネルにパッチをあてる  【重要度2】★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □パッチファイル   カーネルソースツリーの差分ファイル(diff -c の出力)   Ex. patch-2.4.18.gz : Kernel 2.4.17 → 2.4.18 へのパッチ   ☆たとえば 2.4.15->2.4.18 には、以下のパッチがすべて必要    patch-2.4.16.gz, patch-2.4.17.gz, patch-2.4.18.gz  □目的に応じてカーネルにパッチを適用  1) zcat patch-2.4.16.gz | patch -p0  2) .rej ファイルの確認(find . -name '*.rej' -print)  □カーネルからのパッチの除去 【重要コマンド/用語/ファイル/ユーティリティ】  □make mrproper   カーネルソースツリーをクリーンな状態に戻す  □patch   パッチを適用する  [書式]patch [option] [original [patchfile]]  + : 別のオプションで再度パッチをあてる  -p : パス名の除去オプション   -p0 ... そのまま、-p1 ... 最初の / を削除  -R : 逆パッチ処理を行い、元どおりにする   パッチが失敗した場合、.rej ファイルを見てソースを修正  □.config(/usr/src/linux/.config)   カーネルのコンフィグレーションファイル 参考文献:JF / Linux Kernel HOWTO ──◆LPIC模擬問題集 Vol.53 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問133.ftp コマンドを使いながら、そのログを ftp.log ファイルに記録したい    場合、下線部に適切なコマンドを記入せよ。    $ ftp ftp.lpic.jp | _______ ftp.log 問134.Apache Webサーバの設定ファイルをすべて選択せよ。 □ 1. apache.conf □ 2. httpd.conf □ 3. srm.conf □ 4. access.conf □ 5. exports ---LEVEL 2--- 問135.カーネルソースにpatchコマンドを用いてパッチを適用したが、実行の途    中でスクリプトがエラーを起こし、終了してしまった。パッチを適用でき    なかった部分を確認したいが、どうすればよいか? ○ 1. 拡張子が .rej のファイルを探して確認する ○ 2. /usr/src/linux/.config ファイルを確認する ○ 3. /var/log/messages ファイルを確認する ○ 4. /var/log/error.log ファイルを確認する ○ 5. /proc/kernel/info ファイルを確認する ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問133.の解答:tee(101試験) teeを使うと、標準入力を標準出力とファイルに分岐できます。 問134.の解答:2,3,4(102試験) 現在ではhttpd.confひとつに統合されていますが、中にはsrm.conf,access.conf を使うケースもあります。LPICではこれらもApacheの設定ファイルとして選択す る必要があります。 問135.の解答:1(201試験) .rej ファイルにはパッチを適用できなかった部分が格納されますので、それを 参考にソースコードを修正します。 【出題:中島】