-No.041----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/04/14-  技術評論社より『標準合格テキスト LPI Linux認定試験』の見本刷が届きま した。書店には18日(木)あたりに並ぶと思いますので、どうぞよろしくです。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての # お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆レベル2要点整理 Vol.7   ◇NFSサーバの設定  ◆LPIC模擬問題集 Vol.41 ──◆レベル2要点整理 Vol.7──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。  主な参考文献を示しますので、学習の参考にして下さい。 ■Topic 2.209.2 ■ NFSサーバの設定  【重要度3】★★★☆☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □エクスポートファイルの作成  □NFSサーバ側のデーモン   portmapper(rpc.portmapper), nfs(rpc.nfsd), mountd(rpc.mountd) 【重要コマンド/用語/ファイル/ユーティリティ】  □NFSサーバの起動  # /etc/rc.d/init.d/portmap start  # /etc/rc.d/init.d/nfs start  # /etc/rc.d/init.d/nfs status ... NFSのステータスを表示  □NFSクライアントからのマウント  # mount -t nfs hostname:/export /mountpoint  □/etc/exports  NFSエクスポートとして使用するディレクトリの設定(サーバ側)  書式:ディレクトリ [ホスト名(ルール)]  ex.1 /home host1(rw) host2(ro)  ex.2 /exports *.lpic.jp(ro)  ex.3 /usr 192.168.1.0/24(ro)  ・主なアクセス許可オプション   all_squash すべてのユーザーをanonymousにマップする   anonuid anonymousのUIDを指定   anongid anonymousのGIDを指定   noaccess 指定したディレクトリ以下のアクセスを禁止   no_all_squash 指定された方法でユーザーにマップする   no_root_squash クライアントのrootを信頼しrootとしてマップする   ro 読み込みのみ可能   root_squash rootをanonymousにマップする   rw 読み書き可能  □/etc/fstab  自動でマウントさせるにはfstabファイルに記述する  ex. nfsserver:/exports /home nfs default 0 0  □exportfs  /etc/exportsに指定されたディレクトリをエクスポートする  ※書き換えた場合は、mountdにHUPシグナルを送る必要がある  □showmount  指定したNFSサーバに関する情報を表示  -a : すべてのリモートマウントを表示  -d : リモートマウントされているディレクトリを表示  -e : エクスポートされているディレクトリを表示 参考文献: 『標準Red Hat Linux リファレンス』B.Ball,D.Pitts著/インプレス 『Red Hat Linux サーバー管理 BlackBook』D.A.LeBlanc著/インプレス ──◆LPIC模擬問題集 Vol.41 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問93. ユーザー「chokora」から、デフォルトのシェルを tcsh にしてほしいと    要望があった。tcsh は /bin/tcsh にあるとするとき、要望を満たすコマ    ンドはどれか? ○ 1. usermod chokora -s /bin/tcsh ○ 2. chmod -s /bin/tcsh chokora ○ 3. usermod -s /bin/tcsh chokora ○ 4. useradd chokora -s /bin/tcsh ○ 5. chmod -u chokora -s /bin/tcsh 問94. TCP Wrapperを使ってアクセス制御を行っている。    /etc/hosts.allow ファイルに     in.telnetd: 192.168.    /etc/hosts.deny ファイルに     ALL: ALL    と書かれてあるとき、同じネットワーク内のホストから telnet で接続し    ようとすると、どうなるか? ○ 1. telnetで接続できる ○ 2. telnetでは接続できない ○ 3. 書式が間違っているので接続できない ---LEVEL 2--- 問95. NFSサーバ「nfssv01」がエクスポートしているディレクトリ「/exports」    を、/mnt以下にマウントするコマンドはどれか?     ○ 1. mount -t nfs:nfssv01 /exports /mnt ○ 2. mount -t nfs /mnt nfssv01/exports ○ 3. mount -t nfs nfssv01/exports /mnt ○ 4. mount -t nfs nfssv01:/exports /mnt ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問93.の解答:3 (101試験) usermod -s シェル名 ユーザー名 でユーザーのシェルを変更できます。 問94.の解答:1 (102試験) TCP Wrapperは「hosts.allow」→「hosts.deny」の順に参照され、hosts.allow ファイルに記述があれば接続が確立されます。「192.168.」という書き方は正し いです。 問95.の解答:4 (Level2試験) 今回のレベル2要点整理を参照。 【出題:中島】 ☆お詫びと訂正 38号の書籍紹介で、濱野さんのお名前を間違って掲載してしまいました。正しく は「濱野賢一朗」さんです。お詫び並びに訂正させていただきます。