-No.037----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/03/17-  「LPI認定試験対策」ホームページの大幅リニューアルを予定しています。  近々お知らせできると思いますので、そちらもよろしくお願いします。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての # お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇アットマーク・アイティでLinux関連資格の記事を連載開始  ◆レベル2要点整理 Vol.4   ◇Sambaサーバの設定 (1)  ◆LPIC模擬問題集 Vol.37 ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇アットマーク・アイティでLinux関連資格の記事を連載開始  手前味噌で恐縮ですが(^^;、アットマーク・アイティで「エンジニアのための Linux認定資格・試験ガイド」という連載を始めました。今回は「Linux認定資格 ・試験の世界」ということで、LPIC、Turbo-CE、SAIR、RHCE、CompTIA Linux+、 ORACLE MASTER Linux+ の概要を紹介しています。次回より、それぞれ詳細に解 説していきますので、どうぞよろしく〜。 ○アットマーク・アイティ  http://www.atmarkit.co.jp/  Linux認定資格・試験ガイド:第1回 Linux認定資格・試験の世界  http://www.atmarkit.co.jp/fengineer/rensai/linux01/linux01.html ──◆レベル2要点整理 Vol.4──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。 ■Topic 2.209.1 ■ Sambaサーバの設定 (1)  【重要度5】★★★★★☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □各種クライアント向けのSambaサーバ設定  □nmbd WINSサーバの設定  □smb.conf の各種設定  □smbmountコマンドによる共有 【重要コマンド/用語/ファイル/ユーティリティ】  □/etc/smb.conf  [global]セクション…Samba全体にかかわる設定   server string = Samba    サーバの説明   workgroup = WORKGRP     ワークグループ名   netbios name = lpicpc    Windowsネットワークでのコンピュータ名   security = user       Sambaサーバで認証(/etc/passwd)         share      パスワードのみで認証         domain      Windowsドメインでの認証         server      他のサーバで認証   coding system = sjis    Shift-JIS でファイル名を格納   client code page = 932   Windowsがクライアント(日本語S-JIS)   encrypt password = yes   暗号化パスワードを使用   dns proxy = no   nmbdがNetBIOS名を解決できない場合、yesでDNS使用   guest ok = yes       ゲストを許可   guest account = guest    ゲストアカウント名   os level = [0-65]      ブラウズマスターになる優先度。0が最低   printcap name = /etc/printcap  printcapのパス   host allow = 192.168.    アクセスを許可するホストの指定   log file = /var/log/smb.log ログファイルの指定   wins support = yes     nmbdをWINSサーバにする   wins server = 192.168.1.1  WINSサーバのアドレス  [homes]セクション…ホームディレクトリ共有の設定   comment = %U's Home Directory  ディレクトリの説明   read only = no       リードオンリー設定   browseable = no       ネットワークコンピュータで表示  [printers]セクション…プリンタ共有の設定   comment = Samba Printer   プリンタの説明   path = /var/spool/samba   スプールディレクトリの指定   print ok = yes       印刷の許可   browseable = yes      ネットワークコンピュータで表示   printer = smbprinter    共有プリンタ名 (次回に続く) 主な参考文献: 『Windows用ファイルサーバ構築術』日経Linux2001/10月/日経BP社 『Red Hat Linux サーバー管理 BlackBook』D.A.LeBlanc著/インプレス ──◆LPIC模擬問題集 Vol.37 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問84. 複数の受信メールをまとめたファイル「mailfile」の中から、発信者の    メールアドレスを表示したい場合、どのようにすればよいか? なお、    発信者のメールアドレスは「From:」以下に記されているものとし、    「From:」を除いて表示したい。 ○ 1. grep mailfile '^From' | cut -d: -f1 ○ 2. grep '^From' mailfile | cut -d: -f2 ○ 3. grep '$From' mailfile | cut -d':' ○ 4. grep mailfile "From" | cut -d: -f2 問85. シェル変数「LPI」に「Linux Professional Institute」という文字列を    設定した。ここで、    $ bash    として新しくbashシェルを立ち上げて    $ echo $LPI    としたときに「Linux Professional Institute」が表示されるようにした    い。シェル変数設定後、どうすればよいか? ○ 1. set $LPI ○ 2. export $LPI ○ 3. export #LPI ○ 4. export LPI ---LEVEL 2--- 問86. Sambaによるファイルサーバを構築している。LAN内で、このSambaサーバ    をブラウズマスターにするため、smb.conf を変更したい。もっとも適切    な方法はどれか? ○ 1. browsable = yes と設定する ○ 2. os level = 65 と設定する ○ 3. security = domain と設定する ○ 4. wins support = yes と設定する ○ 5. wins server = WINSサーバ名 を設定する ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問84.の解答:2 (101試験) まず「行頭が"From"」を正規表現で表すと「^From」となります。この結果では From行がそのまま出てきますから、cut コマンドを使って2番目のフィールド (つまりメールアドレス部分)を抽出しています。 # ただし実際には、メールアドレス以外の部分も含まれてしまいますので # あまり実用的ではありません 問85.の解答:4 (102試験) シェル変数のスコープは、当該シェル内のみになります。exportコマンドでエク スポートすれば、子シェルやプログラムからも参照できます。 問86.の解答:2 (Level2試験) os level オプションはブラウズマスターになる優先度を設定します。0〜65 で 設定し、65が最高になります。 【出題:中島】