-No.036----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2002/03/10-  とりわけ今年になってから、ずいぶんLinux関係の試験の人気が高まってきて いるような気がします。LPI認定も含めた総合的な情報を、アットマーク・アイ ティ(http://www.atmarkit.co.jp/)で13日から連載していきますので、そち らもどうぞよろしく。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての # お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇レベル2試験範囲詳細情報   ◇レベル1改定情報  ◆レベル2要点整理 Vol.3   ◇DHCP設定  ◆LPIC模擬問題集 Vol.36 ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇レベル2試験範囲詳細情報  LPI の日本語サイトで、レベル2試験の詳細範囲が掲載されました。レベル2 試験を受けられる方は、事前にひととおり目を通しておくことをお薦めします。   ○201試験(Linux応用管理)   http://www.yesitis.co.jp/LPI/Level2_201.html   ○202試験(Linuxネットワーク管理)   http://www.yesitis.co.jp/LPI/Level2_202.html  ◇レベル1改定情報  本家のMLなど読まれてる方はご存知でしょうが、昨年秋からレベル1試験の改 定作業が行われています。実際に改定されるのはまだ先(春〜夏?)だと思いま すが、新範囲を訳してみたので公開します。  http://www.lpic.jp/newlebel1.html  すでにレビュー作業に入っているので、問題はだいたい出来てそうですね。 ──◆レベル2要点整理 Vol.3──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  範囲のすべてを書くスペースはないので、要点の整理としてご利用下さい。 ■Topic 2.210.1 ■ DHCP設定  【重要度2】★★☆☆☆☆☆☆☆☆ 【ここで必要とされる理解】  □DHCPサーバの設定とデフォルトオプションの設定   ・dhcpd の設定→/etc/dhcpd.conf    設定の行の最後に「;」を忘れないように   ・リース期間:IPアドレス等の貸し出し期限   ・空リースファイルの作成    # touch /etc/dhcpd.leases    (もしくは、/var/lib/dhcp/dhcpd.leases)  □スタティックホスト(固定IPアドレス)の追加 【重要コマンド/用語/ファイル/ユーティリティ】  □/etc/dhcpd.conf   DHCPサーバ(dhcpd)の基本設定ファイル  主なキー:  option :DHCPクライアントに割り当てるオプション   domain-name :ドメイン名   domain-name-server:DNSサーバのIPアドレス   router :デフォルトゲートウェイ   subnet-mask :サブネットマスク   broadcast-address :ブロードキャストアドレス  default-lease-time:デフォルトのリース期間(秒)  max-lease-time  :最大リース期間(秒)  subnet{ 〜 } :サブネットごとの設定   range :割り当て可能なIPアドレスの範囲   host :IPアドレスを固定で割り当てる場合のホスト指定    hardware ethernet:MACアドレス    fixed-address :固定で割り当てるIPアドレス  □/etc/dhcpd.leases(/var/lib/dhcp/dhcpd.leases)   dhcpdが割り当てたIPアドレスの記録  □/etc/dhclient.conf   DHCPクライアント設定ファイル 参考文献: 『Linuxネットワークサーバ構築ガイド』ASCII 『標準Red Hat Linux リファレンス』B.Ball,D.Pitts著/インプレス ──◆LPIC模擬問題集 Vol.36 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 ※前回の問78にミスがありました。以下をご覧下さい。申し訳ありません。 http://www.lpic.jp/mm_back/errata.html 問81. あるディレクトリを ls コマンドで見ると、以下のように表示された。     $ ls -ld /tmp     drwxrwxrwt 2 root root 1024 Mar 10 15:20 /tmp    この表示の説明としてもっとも適切なものはどれか? ○ 1. /tmp ディレクトリ内の全ファイルのサイズ総計は 1024KBである ○ 2. /tmp ディレクトリにはスティッキービットが設定されている ○ 3. /tmp ディレクトリは root しか利用できない ○ 4. /tmp ディレクトリには 3つのファイルもしくはディレクトリが置かれて    いる ○ 5. /tmp ディレクトリに作成されたファイルの所有者はすべて root になる 問82. ある企業のLAN内にあるワークステーションを調べている。この企業では    DHCP サーバによりネットワーク設定を自動的に行うようになっている。    現在使用中のワークステーションに割り当てられている IPアドレスを    調べるための最も適切な方法はどれか? ○ 1. /etc/hosts ファイルを調べる ○ 2. /proc/eth0 ファイルを調べる ○ 3. netstat -m コマンドを実行する ○ 4. /sbin/ifconfig コマンドを実行する ○ 5. DHCP では動的にIPアドレスが割り当てられるため調べられない ---LEVEL 2--- 問83. Linuxを使ってルータを構築している。パケットをフォワーディングする    ためにしなければならないことは何か? ○ 1. /etc/init.d/rc.d/network restart ○ 2. init -q ○ 3. echo 1 > /proc/sys/net/ipv4/ip_forward ○ 4. IP FORWARD SUPPORT を有効にしてカーネルを再構築する ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問81.の解答:2 (101試験) 一般ユーザのアクセス権表示が「rwt」となっているディレクトリにはスティッ キービットが設定されているので、ファイルの所有者しかそのファイルを削除で きません。/tmpディレクトリは複数のユーザーが同時に利用しますから、勝手に ファイルを消されないようにしているのです。 問82.の解答:4 (102試験) /sbin/ifconfig コマンドで、当該ワークステーションに割り当てられているIP アドレスやサブネットマスクを調べることができます。 問83.の解答: (202試験) IPフォワードを有効にするには、/proc/sys/net/ipv4/ip_forward が 1 となっ ていなければなりません。 【出題:中島】