-No.026----------------------------------------------------------------- ★週刊 Linux Professional Institute 認定試験対策★ -------------------------------------------------------------2001/12/23-  今年も残すところあと1週間あまり。年末までに、LPIC.JP のサイトも大幅 にコンテンツを充実させますので、そちらもよろしくお願いします。目玉は、 Web上で受けることの出来る、実際の試験に近い形の模擬問題。12/30に 101試 験対応版を公開予定です。もちろん無料ですので、よかったらトライしてみて 下さいね。 # 当メールマガジンは発行者(中島)が個人的に行っているものであり、LPI # Japan 事務局とは関連ありません。このメールマガジンの内容についての # お問い合わせは、すべて発行者宛にお願いします。 ──────────────────────────────────── □■□ Contents of this Issue... □■□ ────────────────────────────────────  ◆LPIC関連ニュース   ◇LPI認定レベル2がいよいよ全面スタート  ◆重要度別要点整理 Vol.15  ◆LPIC模擬問題集 Vol.26  ◆次回配信のお知らせ ──◆LPIC関連ニュース─────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  ◇LPI認定レベル2がいよいよ全面スタート  遅れていた202試験もリリースされたようです。  ここで、レベル2の範囲をまとめておきましょう。 □カーネル  カーネルコンポーネント、カーネルのコンパイル、パッチの適用、カスタマイ  ズ、コンパイル時のデバッグなど □システムの起動  スタートアップとブートプロセスのカスタマイズ、システムスタートアップ時  の操作など □ファイルシステム  ファイルシステムの作成、操作、設定、管理など □ハードウェア  ソフトウェアRAIDの設定および実行、新規ハードウェアの設定、ハードウェア  デバイスをサポートするオプションの設定、PCMCIAの設定など □ネットワーク  基本的なネットワークデバイスの設定、トラブルシューティングなど □メールとニュース  メーリングリストやニュースグループの設定、MTAの設定、クライアントメー  ル管理ソフトの操作など □DNS  BINDの設定、ゾーンファイルの作成、管理など □Webサービス  WebサーバやProxyサーバのインストール、管理など □ファイル及びサービスの共有  Sambaの設定、NFSサーバの設定など □ネットワーククライアント関連  DHCPの設定、NIS設定、LDAPサーバの設定、PAMの設定など □システム保守  syslogdの設定、rpm、debパッケージの構築、バックアップ操作など □セキュリティ  ルータ設定、AnonymousFTPサーバのダウンロード設定、sshdの設定、  tcpwrapperの設定、kerberosのインストールと設定など □システムのカスタマイズと自動化  タスクを自動化するためのスクリプト記述、リカバリディスクの作成、ブート  アップテキストからブートシーケンスのステージを特定する、LILOのトラブル  シューティング、システム全般のトラブルシューティングなど  実際に上記の業務を経験している人にとっては、極めて難易度が高い、という わけではないと思いますが、範囲が広いのと、正確な知識が要求されるというこ とで、それなりの対策は必要かと思います。また、複数のCPU搭載のマシンや、 RAIDなど、中規模のサーバを想定した問題も出てきます。 (*ベータ試験を受けた時の感想です) ──◆重要度順要点整理 Vol.15 ─────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  今回はジョブのスケジューリングについて。101試験の範囲になります。 ※一部簡略すぎるかも…ですので、あくまで記憶の確認としてご利用下さい ■Topic 2.11 ■   Obj.4:ジョブのスケジューリング …【重要度4】 【ここで必要とされる理解】  □cronの使い方  □atの使い方  □cron と at のアクセスコントロール   /etc/cron.allow、/etc/cron.deny  ・cron.allowにユーザーが指定されていれば、指定ユーザーのみcron利用可  ・cron.denyにユーザーが指定されていれば、指定ユーザーはcron利用不可  ・cron.allowがなければ、cron.denyが参照される  ・どちらもなければ、全ユーザーがcronを利用できる   /etc/at.allow、/etc/at.deny  ・at.allowにユーザーが指定されていれば、指定ユーザーのみat利用可  ・at.denyにユーザーが指定されていれば、指定ユーザーはat利用不可  ・at.allowがなければ、at.denyが参照される  ・どちらもなければ、rootのみがatを利用できる 【重要コマンド】  □crontab [オプション]   定期的に自動実行する設定を行う   -e : 設定ファイルを編集する   -l : 設定ファイルを表示する   -r : 設定ファイルを削除する   -u : ユーザーを指定する(指定しなければカレントユーザー)   書式:分 時 日 月 曜日 コマンド      (*) 曜日は、日曜=0〜土曜=6 で表す  □at   ジョブを予約する   -l : 予約してあるジョブを表示する   -d : ジョブを削除する  □atq   予約してあるジョブを表示する(= 'at -l')  □atrm   ジョブを削除する(= 'at -d') ──◆LPIC模擬問題集 Vol.26 ──────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  このコーナーでは、LPI認定試験の模擬問題集を掲載していきます。模擬問題 は、各種サンプル問題を参考に、当メールマガジン編集者が作成したものです。 問55. 毎月23日の午後11時に「/usr/local/bin/lpiscript」が実行されるように    したいと思います。crontab コマンドを使ってどのように記述すればよい    ですか? ○ 1. 0 11 * 23 * /usr/local/bin/lpiscript ○ 2. 0 23 * * 23 /usr/local/bin/lpiscript ○ 3. 0 23 23 * * /usr/local/bin/lpiscript ○ 4. 11 0 * 23 * /usr/local/bin/lpiscript ○ 5. 23 0 * * 23 /usr/local/bin/lpiscript 問56. atコマンドで「23時30分」を指定しているのは、以下のうちどれですか? ○ 1. at 23 30 ○ 2. at 23:30 ○ 3. at 30 23 ○ 4. at -t 23:30 ○ 5. at -d: 23:30 ◇◆◇ 解答と解説 ◇◆◇ 問55.の解答:3 (101試験) 書式は「分 時 日 月 曜日 コマンド」ですので、日付の場所に「23」とあるの は 3.だけです。時刻は24時間表記なので、午後11時は「11」ではなく「23」と なります。 問56.の解答:2 (101試験) 時刻指定は「時:分」の形で行います。ほかには、 $ at 11:30pm      // 23:30 $ at 23:30 +2 days   // 2日後の23:30 $ at 23:30 Dec 23    // 12月23日の23:30 といった指定の仕方ができます。 【出題:中島】 ──◆次回配信のお知らせ ────────────────────────    ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  来週12月30日は、配信サイトによっては休止になるところがありますので、当 メールマガジンも1回お休みさせていただきます。次回は1月6日発行です。  それでは少し早いですが、皆さんよいお年を!